そんな仲間を少しずつ増やしていきたい

山を登るように、人生も一歩、一歩、カメさん歩きで。
ときには立ち止まってもいい。
涼しい木陰に座り、温かいハーブティーを口に含み、
心と体を休めながらエネルギーを蓄える。
そうしてまた歩き出せば、
しっかりした足取りで、無駄がなく、歩む。
やがて、うさぎさんに近づいてきたことに気がつく。
私は、うさぎさんのように飛んだり、跳ねたりはできない。
でも、呼吸を乱さず、自分のリズムを守りながら、
一歩ずつ確かに前へ進んでいくことができる。
時には、つまずいて転んでしまうこともある。
それでも、立ち上がって靴紐を締め直し、
また一歩を踏み出すことができる。
甲羅の荷をひとつずつ手放すことで、
少しずつ軽やかに、前へ進める。
山の頂に立ち、さらに縦走を始める。
帽子をかぶり、日陰を作りながら、
雨や嵐、暑さをしのぎ、
足元を確かめながら進む。
そして最後には、
とびっきり美味しい高級な生菓子をいただき、
私の得意な抹茶を点てながら、
亀さんはふっと笑顔を見せる。
そんな「カメさん歩き」を選ぶ仲間を、
少しずつ増やしていきたい。